主治医が画像を見せながら、説明をしてくれました。
「左膝半月板が損傷しヒビが入っている、この部分だね。
さらに周辺の軟骨も砕けているため、手術をした方がいい。
」と。
しかし仕事柄、手術のために1週間も休みを取るなどコロナで多忙な私にとっては「死ね」と宣告されたようなものです。
「検討させてください。
」と言って痛み止め処方箋をもらい、職場へと戻りました。
上司に相談しても、「状況が悪いな、お前がいなくちゃ回ってかんぞ。
」と言われ困り果てたのを覚えています。
数日後の土曜日の朝一番、再診に病院を訪ねると、今度の医師は別の若い人でした。
毎週土曜日の担当医の一人だそうで、私の置かれた状況を理解していただけたようです。
患者の立場に立って考える、この若い先生はそれが出来る人でした。
「状況はわかった、手術をしなくても大丈夫。
痛みのひどいときは決して無理をしないこと。
これだけは絶対に守ってほしい。
」と助言をいただき、膝への注射が行われました。
ヒアルロン酸注入の注射は、もの凄く痛かったのを鮮明に覚えています。
しかし抗炎症剤を混ぜているため、効果は抜群でした。